レンタル店で偶然手に取った一本だったが、縁のある作品だった。安藤サクラつながりで言えば、監督は彼女の姉・安藤モモコ、そして原作は桜沢エリカの漫画だ。どうすることもできないまま二つの関係の間で揺れ動く、はるを描いたユーモアに富む物語である。風変わりな生活を送る義肢アーティストのリコは、独特の魅力を放っている。二人は次第に距離を縮めていくが、はるにとって「愛」は心を曇らせるもの。つい最近、はるのような人と付き合っていたので、個人的にも深く心に刺さる作品だった。
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