これは私が初めて観たキム・ギドクの映画だと思う。かなり前に観たが、強い印象を受けた。二人の高校生は海外旅行を計画しているが、そのためには大金が必要だ。そこで彼女たちは、オンラインで男を誘って金を稼ぐ方法を思いつく。一人は罪悪感を抱きながら仲介役を務め、もう一人は嬉々として娼婦の役目を受け入れる。登場人物すべての道徳観が曖昧で、物語の展開から目が離せなくなる。この映画が何を伝えようとしているのか、今もはっきりとは分からない。何度観ても毎回違った印象を受ける。
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