ピンク映画は常に際どく、不快に感じることもあるが、イケてる登場人物や対決が描かれ、結局は魅了されてしまう。この『恐怖女子高校』シリーズの2作目はそのいい例だ。いじめ、見栄の争い、制度化された腐敗。そして1960年代の日本の学生によるベトナム戦争反対デモの精神を反映した、スリリングなセクスプロイテーション映画である。最終幕に至る頃には、観る者も学生たちと同じようにすべてを燃やしてしまいたい気分になる。観ていてたまらない作品だ。
© 1973 - Toei