私は誰もがこの映画を観る機会を持てればと切に願うし、自分が劇場で観られたことをとても光栄に思っている。西洋的な視点で見ると、物語の受け取り方が大きくずれるかもしれないが、私はこれを現代中国や政府への批判としては見なかったし、物語の元になった人々の生活を賛美する作品とも思わなかった。それはむしろ、日々の生活で悩みを抱え、すぐに覆い隠されるニュースで流れる悲劇を絶えず見続けている人々にとっての、カタルシスであり、ストレス発散の場のように感じられた。最後に、登場人物たちが取る“解決策”の一端を、2時間というまとまった時間で体験することができる。それは、血みどろの大惨事だ。
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