『ヴァイブレータ』を再び観て、改めて強く感じたのは、女性向け美容雑誌なんて本当にぶっ潰すべきだということだ。こんな価値観を広めるのはやめるべきだ。もし誰かが読んでいたら、手から叩き落とせ。そして気が向けば、小便をかけてやれ。実際には今、雑誌よりSNSの方が悪影響を与えているので、スマホも叩き落としてやるべきだ。こうしたメディアは、人々が互いに、そして自分自身に抱く期待をめちゃくちゃにしてしまう。冒頭シーンは、まさにその感覚を思い起こさせる。主人公はそのプレッシャーに苦しみ、愛を感じたくて見知らぬドライバーのトラックに飛び乗る。しかし、この映画が描くのはそれだけではない。ぜひ自分の目で確かめてほしい。
© 2003 - Nippon Shuppan Hanbai (Nippan) K.K.