この映画はずっと前に観たことがあり、そのときはあまり好きになれなかった。ちょうどあの頃は浅野忠信に夢中で、彼の出番が短いことにがっかりしたのを覚えている。でも最近改めて観てみたら、大好きな作品になった。あの頃は若すぎて理解できなかったのだろう。働く意義を見出せない二人の男が、浅野が飼っている毒クラゲを通じて、生きる意味を見つける物語だ。後半は少し退屈に感じる部分もあるが、クラゲが再び登場する場面で一気に引き込まれる。なぜこんなにワクワクしたのかは分からないが、多分音楽のせいもあるだろう。クラゲ自体は物語の核心ではなく、ただ光り輝く魅力的な存在として、二人の生きる意欲を支えているのだと思う。
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